1.パナクレールシーズあきばが「エネルギー」を提案する理由

パナクレールシーズあきばでは「電気のプロ」として、暮らしに欠かせないエネルギーについて、地元の皆さまに日々お伝えしています。

なぜ、街のでんきやが「エネルギー」について取り組んでいるのかというと、「電気」の大切さを伝えたいことと、「地球温暖化」をなんとか止めたいという想いからです。

ここ数年、台風土砂崩れ等の大規模災害が頻発しており、御宿もしばしば停電に見舞われています。
自分たちが子供の時って、そんなに大型の台風って起きませんでしたよね?
また、真夏になっても「40℃」なんて気温にはなりませんでした。

10年に一度と言われる災害が毎年起こっている…。
その原因の1つは地球温暖化です。

昨年、菅首相は所信表明演説で、地球温暖化対策として「2050年までに温暖化ガス排出実質ゼロ」という目標を掲げました。
「2050年なんて、まだまだ先だわ~」と思うかもしれません。

でも、今から取り組まないと地球温暖化は少しづつ加速していきます。

「地球温暖化対策」なんて文字を目にすると、何だか遠い問題に思えて自分には直接関係ない?
と感じますよね。
でも、一人ひとりが今考えないと、ますます災害が増えて自分たちの生活にも悪影響を及ぼします。

決して他人事ではないのです。

パナクレールシーズあきばでは、一般家庭において「再生可能エネルギーの利用促進」が一番取り入れやすい温暖化対策だと思っています。
石油石炭天然ガスといった地球資源を使わないこと。
そのため、太陽光発電を地元の皆さまにご提案しています。

未来の子供たちのために。
お孫さんたちのために。

できることから一緒に始めませんか?

2.太陽光発電の欠点は、太陽がないと発電しないこと

「太陽光発電」は太陽が出ている間、電気をつくってくれます。
なにか燃料(資源)がいるわけではありません。

資源がない日本では、国としても再生可能エネルギー(特に太陽光発電)を普及させたいという
狙いがありました。
そのため、国は2012年に「設置から10年間は高い価格で電気を買い取る」という「固定価格買取制度FIT)」を開始し、これによって太陽光発電を設置するご家庭が急激に増えてきました。

そして、太陽光発電の設置から10年を迎えるご家庭が、年々増えてゆきます。
つまり、固定価格買取制度が終了する「卒FIT」を迎えるご家庭が増えてゆくということです。

「卒FIT」は、2012年以降、太陽光発電を設置しているすべてのご家庭に関係します。
(「卒FIT」についてはこちらで詳しく解説しております)

さて。環境によく、経済メリットも高い太陽光発電は、いいことばかりように思えますが、
一番の欠点は「太陽がないと発電しない」ということです。

そのため、どうしても夜間や雨の日などは、電力会社から電気を買わなくてはなりません。

エネルギーの自給自足ができれば実質電気代はタダになりますが、太陽光発電システムだけでは、
そんな夢のような生活はできないわけです。

さらに、卒FITを迎える太陽光発電は、売電金額も減り、経済メリットも大幅に減ってしまいます。

「太陽光発電を有効に使って、電気代を安く(できればタダに)したい!」
そこで注目されているのが、「蓄電池」です。

太陽光発電業界では、この卒FITに注目し、卒FITを迎えるご家庭を対象に「蓄電池」を売り込む訪問販売セールス営業電話が増えています。
セールスの中にはちゃんと説明してくれる場合もありますが、多くは「売りたい商品」への誘導です。

確かにその商品はいいモノかもしれませんが、自分の家に最適かどうかは別です。
(もし1つの商品しか勧めてこない場合は、決して即決しないようにしましょう)

しつこい営業には「うちは馴染みの電気屋(パナクレールシーズあきば)がいるから、そこにも聞いてみてから」と一度断ってください。

さて、どうして蓄電池が注目されているのか、そもそも蓄電池ってどんな役割をするのか、
まずはその基本情報を抑えておきましょう。

3.そもそも蓄電池って何するもの?

蓄電池とは、その名の通り、電気を貯めて、繰り返し使える電池のこと。
スマートフォンのバッテリーのようなものだと思ってください。

発電機と勘違いされることもありますが、発電機は「電気を作る機械」です。
燃料(軽油やガソリン、カセットボンベのガスなど)を使って自分で発電をします。
一方、蓄電池は電気を貯めておくだけなので、自分で電気を作る機能はありません。

そのため、貯める「電気」を調達する必要があります。

調達する電気は、
電力会社の電気買う、
自宅の屋根に設置してある太陽光発電でつくる
の2択になりますが、概ね太陽光発電とセットであることが基本です。

蓄電池は文字通り電気を貯め、それを使うだけの機器なので
「100円で仕入れた電気を100円分使う」だけです。
そのため蓄電池のみでは費用面でのメリットを十分に活かしきれないことがその理由です。

しかし、仮に「50円で仕入れた電気を100円分使うこと」ができるなら、50円分おトクになります。
それを実現する一つの手段が太陽光発電です。

太陽光発電はお日様が照っていれば発電します。
この発電した電気を貯め、お日様が照っていない夜に貯めた電気を使う。

つまり「電力会社から電気を買わず、自分で作った電気を使い自給自足する」ことで、
おトクになるというわけです。

この「自給自足」のことを「自家消費」といいます。

国も「自家消費」推進しているので、蓄電池と太陽光発電の組み合わせ設置は、今後の戸建住宅のスタンダードになっていくのは間違いないでしょう。

4.蓄電池は選択肢がいっぱいある!基本機能を知っておこう

「うちも来年卒FITを迎えるから、蓄電池を買うわ!」という方。ちょっと待って下さい。

蓄電池には多くの種類があり、ご家庭のライフスタイルや用途によって使い方が異なるため、
最適な商品が変わってきます。

慌てて購入して失敗してしまうこともあるので、まずは基本的なことからご紹介します。

  1. ①電池の種類は「リチウムイオン電池」の一択

    蓄電池の種類は「鉛蓄電池」や「ニッケル水素電池」などがありますが、現在、一般的な家庭用蓄電池で使われているのは「リチウムイオン電池」という種類です。
    高エネルギー・大容量で、小型化が可能という特徴があります。携帯電話やノートパソコンなどのバッテリーに使われているので馴染みもあるかと思います。

  2. ②太陽光発電と連動するなら「定置型」

    蓄電池は、設置する場所や大きさによって、次の2種類があります。

    ポータブル型

    小型で持ち運びのできるタイプの蓄電池です。
    設置工事がいらないので、マンションなどでも非常用電源として使うことができます。

    ただし、小型であるがゆえ容量も小さいので、太陽光発電と連携して電気代を削減するという目的では使えません。

    定置型

    広く普及している据え置き型の蓄電池です。
    ただし、設置工事が必要で、一度設置すると動かすことはできません。

    しかし、太陽光発電と連動できるため、電気代削減メリットも大きくなります。
    また、長期間の停電にも対応できます。

    「卒FIT」を迎える方には、断然こちらの「定置型」がおすすめです。
    ※蓄電池に貯められる電気容量によって、屋外型と屋内型があります。

  3. ③パワーコンディショナーの機能は意外と重要

    蓄電池は、電気を貯めて置く場所の「蓄電ユニット」と、貯めるための電気を変換する「パワーコンディショナーパワコン)」で成り立っています。
    パワコンは主に「単機能型」と「ハイブリッド型」に分けられます。

    単機能型

    単機能型は機能が限定されているという意味ではなく「単独で機能することができる蓄電池」という意味です。
    太陽光発電がなくても導入することができます。

    すでに太陽光発電を設置しているご家庭では、メーカーとの相性を気にせず設置することができます。

    ただし、太陽光発電側にも既存のパワコンがあるため、あわせて2つのパワコンを設置することになります。
    それぞれのパワコンで電気を変換するため、電気のロスが大きくなります。

    ハイブリッド型

    太陽光発電と蓄電池のパワコンが一体になっているのがハイブリッド型です。
    パワコンが1台で済むので電気のロスが少なく、そのぶん設置スペースも少なくてすみます。
    後付けで蓄電池を設置する場合、古くなっている太陽光発電のパワコンと交換すれば、長期間安心して使うことができます。

    デメリットは、太陽光発電のパワコンを設置したばかりだと、無駄になってしまうことと、太陽光発電との相性があるので、蓄電池メーカーの選定が限定されます。

  4. ④災害時にどれだけで必要かで使用範囲を決める

    蓄電池は、停電時などに、どの範囲まで電化製品を使えるかどうかで種類が分かれます。

    全負荷型

    全負荷型は、停電時に家全体の電気をまかなうことができます。
    万が一停電になっても、停電前と変わらない生活をすることが可能です。
    エコキュートやIHクッキングヒーターなど200V機器も使うことができます。

    特定負荷型

    特定負荷型は、あらかじめ電気を使える場所を選択しておきます。
    無駄な電力の消費をおさえることで、電気を使える時間が長くなります。
    また、全負荷よりも機器の値段が安く、商品の種類も豊富です。

    デメリットは、あらかじめ電気を使える場所が指定されているので、それ以外のところでは使えないことです。
    とくに、IHクッキングヒーターや200Vエアコンなど、消費電力が高いものは対応できない場合があります。

5.蓄電池は「容量」と「出力」がポイント!

基本の機能はだいたいお分かりでしょうか?
実際に商品を選ぶ時に最初に決めることは、「電気を貯める容量はどのくらい必要か?」という「容量」と「どのくらいの電気を一度に使いたいか?」という「出力」です。

容量

「容量」は大きいほど、貯められる電気の量も多くなるので、長時間電気を使うことができます。
小型のもの(屋内設置型)は、2kWh~6kWh。
6kWh以上の大型のものは屋外設置型になります。

「うちは太陽光発電システムは4.0kWだから、蓄電池も4.0kWhがいいの?」と思われがちですが、実はそうではありません。
なぜなら、電気は全て貯めるわけではなく消費しますよね?

「作った電気」-「使う電気」=「貯める電気」

自家消費による料金メリットをメインとした場合、こう考えて頂くと無駄に大容量な蓄電池に高いお金を払う必要がなくなります。
ライフスタイルにもジャストフィット、かつ導入時の費用も抑えることができます!

導入事例1:自家消費による料金メリットをメインとした場合

太陽光発電はだいたい1.0kWあたり、約1,000kWh発電します。
つまり、4.0kWのシステムだと、約4,000kWhの発電量になります。

このまま全ての電気を蓄電池に貯めるとなると、4.0kWhとなりますが、太陽光で発電した電気のうち約30%を自家消費します。
つまり、残った電気は2.8kWhとなります。

作った電気:4.0kWh - 使う電気:1.2kWh = 貯める電気:2.8kWh

「卒FIT」を迎えるご家庭で「余った電気を売らずに貯める」という場合は、この場合3.0kWhくらいの蓄電池が最適になります。

導入事例2:停電時に安心して暮らせるメリットをメインとした場合

しかし「うちは停電時に安心して暮らせる全負荷型がいい」となると、3.0kWhでは足りません。
一般的な4人家族の1日の電力消費量は、約10.0kWh前後です。

もしもの時の電気:10.0kWh -(作った電気:4.0kWh - 使う電気:1.2kWh)
= 貯める電気:7.2kWh

料金メリットを出しつつ、もしもの時の不足分を賄うとなると、
最低でも7kWh前後の蓄電池が必要になります。

出力

「出力」は、貯めてある電気を「同時にどれくらい使うことができるか」というエネルギー量を表します。だいたい1.5kW~3.0kWの出力になります。

例えば、1.5kW(1500W)の出力の場合。
液晶テレビ、冷蔵庫、照明、スマホ充電などが、同時に使うことができます。
出力の大きいエアコンを使いたい場合は、最低でも2.0kWの出力が必要になります。

普段から家電製品の消費電力がどのくらいなのか、調べておくといいでしょう。

6.最後に

卒FITを迎えるお客様や、災害対策として「蓄電池が欲しい」と問い合わせをいただくことが増えてきました。
パナクレールシーズあきばでは、太陽光発電と蓄電池をオススメしていますが、もし、お客様が設置されても、あまりメリットがない場合は、オススメしません。

例えば、太陽光発電を設置したい場合、屋根が北向きだったら、オススメしません。

また、蓄電池よりも、「エコキュート」の買い替え時期(設置して10年を超えている場合)がきているお客様には、昼間にお湯を沸かすエコキュートの買い替え提案をさせていただく場合もあります。

パナクレールシーズあきばは、お客様のお話をしっかりお聞きします。
もちろん、太陽光発電や蓄電池以外の省エネ提案もさせていただいております。

御宿・勝浦・いすみ市で太陽光発電、蓄電池、省エネの話をじっくり聞きたい!
という方はお気軽にお問い合わせください。