施工実績

御宿町上布施　W様邸　太陽光点検

日に日に秋らしくなって、夜の冷え込みが一段と厳しくなってきました。
今夜は『中秋の名月』ですが、お月見される方は風邪をひかないようシッカリ上着を着込んでください。

さて、お月さまの話題から一転、久しぶりに『太陽光』の事例についてご紹介させて頂きます。
今回は御宿町上布施のW様邸の太陽光設備のメンテナンスです。

太陽光発電設備は動きの見える機器ではないので正常に稼働しているかわかりづらいところがあります。
故障によって発電効率が落ちていても「天気が悪かったのかな？」と見過ごされがちなのです。

しかし、太陽光発電設備は屋外に設置する機器です。
常に風雨や強い日差しにさらされています。動きのある機器ではなくとも劣化による故障の心配は実は常につきまとう問題なのです。

当店で太陽光発電設備（家庭用）を設置させて頂いたお客様には、『10年間に4回（1・4・8・10年）』の無料点検を実施しております。

故障が「わかりづらい」からこその未然の点検・メンテナンスが重要なのです。

屋根一面を覆うパネル（太陽電池アレイ）をはじめ、集めたエネルギーを電気に変換するパワーコンディショナ、変換後の電力量を監視するモニタ、それらを繋ぐ配線等、点検箇所は広範囲に渡ります。
屋根に登って目視をすることは当然ですが、より精度の高い点検を行うため専用機器を使用します。

太陽光発電設備で一番大切なことはパネルに断線がないことです。
ですが、屋根一面を覆うパネルの断線状況を確認することは目視のみでは不十分です。

そこで当社が使用している機器がこのソコデス。
接続箱から配線にアクセスするだけで、断線の有無のみならず断線箇所を特定できる優れものです。
ダジャレみたいな名前の機器ですが、軽自動車が買えるくらいのお値段です（笑）

下の右側の写真が実際のソコデスのモニタです。今回はバッチリ異常なしでした！

万一、異常が見られた場合はメーカーに交渉して保証期間内であれば交換してもらうといった判断にも使えます。

パネルに異常加熱があると、そこから断線に繋がる可能性があります。さすがのソコデスも異常が起こる前の状態は検知できません。
そこで利用するのが『サーモ（温度）カメラ』です。

湿布のCMで「貼ったところから温まる様子」をわかりやすくするため、体温を色で表した図にを目にすることがありますがあれと同じ仕組みです。
サーモグラフィーといって、色で温度分布を視覚的に捉えることができます。

上の左側の写真が実際のW様邸の太陽電池アレイのサーモグラフィーです。赤みかかったオレンジが均一に広がっています。異常なしです！

ちなみに凝り性の私はエアコンの設置のときにも利用したりします。風向きや設置位置の目安をとるのに都合がよいのです。普通の家電屋さんはそこまでしないと思いますが（笑）

これだけ機器を利用して今更…と思われるかもしれません。でも重要なんです。
パネルのひび割れ等が軽微な場合、機器の計測だけでは検知できないこともあります。海の近い御宿は潮風による錆びや、強風によってネジが緩むことだって考えられます。
最後は人の目による確認が重要になってきます。

今回の定期点検では、W様邸は異常なしの正常稼働でした。

以降は全国の職人革命会の会員の皆さんから研究材料として提供して頂いた資料と、実際に別のお客様であった破損の事例です。
こんな怖いこともあるので、やはり定期メンテナンスは非常に重要なんです。

下の写真は、何か飛来物が当たったと思われる太陽光アレイの破損の様子です。
左側が実際の破損の様子。右側は別の事例ではありますが破損した箇所をサーモグラフィーで撮影した様子です。
破損箇所が白（非常に高温）になっているのがわかります。

次に破損箇所（写真右）とそれを裏側から見た写真（写真左）です。

上のサーモグラフィーでも破損箇所が非常に高温になっている様子がわかりましたが、このように焦げてしまうケースも少なくありません。

屋外にある太陽光発電設備は常に風雨や日光にさらされている上、このような破損の危険にもさらされています。
いかに定期点検が重要かお分かりいただけたかと思います。

定期点検のたび、屋根に登り、目を細め、計器を睨み、そんなことを繰り返します。
結果、正常であれば本当にホッとします。

そんな時、お客様は決まって「一生のおつきあいだから安心するよ」とお声掛けくださいます。
私自身、付けっぱなしでは安心できないのです。お客様にそう労って頂くたび、定期点検をやっていて良かったなぁとあらためて思います。

『パナクレールシーズあきば』では設置後の太陽光発電設備を責任持ってメンテナンス致します。
また、他社設置の設備メンテンスについても不安な点があればお気軽にご相談ください。