御宿町浜 M様 浴室リフォーム工事 その2

御宿町浜のM様邸の浴室リフォーム特集第二弾です。
洗濯機故障の依頼から、湿気により床下の柱が腐食してしまっていた状況がわかりました。
早急に抜本的な対策が必要な状態です。

今回はその湿気対策について、私が一番におすすめしている方法をご紹介致します。

床下の湿気対策と一口に言っても色々な方法がありますが、家の作りに応じた方法の選択が重要です。
今回のお宅は在来工法(昔からある日本家屋の建て方)のお家でした。

床下の湿気対策では「床下換気扇」の設置を思い浮かべる方が多いかと思います。
ですが、この在来工法の構造には不向きな方法です。
在来工法ではその構造上、床下の「密度」が低く家全体の空気の流れを作ることができません。
(外壁と「根太」と呼ばれる横向きの柱の隙間から空気が逃げるため流れができません)

そこでお勧めしているのが「炭」です。「床下調湿炭」と言います。

実は「成田山新勝寺霊光館」の床下にも採用されています。
他にも古墳が発掘されると必ずと言っていいほど「木炭」が出てきます。
古来から伝わる伝統的な方法です。

「炭」と言うと皆さん「備長炭」を想像される方が多いでしょう。高級でいかにも効果が期待できそうです。
ですが、1000度以上の高熱で圧縮されているため、実は「吸う力」はあっても「吐き出す力」がありません。
床下調湿炭」には、木炭の呼吸する力が必要とされます。

この呼吸する力が最適な炭は「赤松」の炭です。
価格も備長炭と比較し安価。また床下換気扇と違って動力も不要で経済的です。

今回は抜本策として、この赤松のチップ炭を洗面所の床下に敷き詰めました。
もちろん、メンテンナンス用の開口部の設置も忘れません。

家電のチョイスから床下環境の整備まで『パナクレールシーズあきば』はお手伝い致します。
住まいに関するお困り事がありましたら、何なりとお気軽にご相談ください。

施工時期 2017年3月
お客様 御宿町浜 M様
施工実績カテゴリー