介護リフォーム事例「できるだけ今まで通りの生活を」
太陽光発電の関係で知り合ったM様より、相談の電話を頂きました。
「お母さんが脳梗塞で倒れてしまって、体の半分が効かなくなってしまいました。
今、施設に入っているんだけど、家に帰りたいと泣いているんです。
いつでも家に帰れるように、必死にリハビリをしているんです」
でも、家に連れてきても看る人がいない。
そこで横浜からお母さんの妹さんが勝浦市に引っ越しをしてきて、この妹さんが引き取る事になったそうです。
「母が暮らせるように、秋場さんのところでリフォームをお願い出来ないでしょうか」。
私は二つ返事で「何とかしましょう!」と答えました。
まず、勝浦市の介護課に、「まだ勝浦市に引っ越しをしてきてないけど、こんな方がいる。相談に乗ってもらいたい」と相談に行きました。
担当者の方もとても親切に対応をしてくれて、嬉しかったです。
次に亀田病院のケアマネージャーさんに連絡を取り、実際の動き方、どのように生活をしたいの?を詳しくMさんより聞かせて頂きました。
<車いすが使える介護リフォーム>
どうしても車いすでの移動になります。
トイレ・洗面など。でも妹さんのお宅は、車いすが通るだけの廊下に幅がない!
ここが一番の問題になりました。
でも何とかしてあげたい!そこで、シーズあきばは考えました。
1.壁を取ろう
壁を取り払うことで、洗面所に車いすごと入れるので、身支度や歯磨きなど身の回りの事が出来る
<リフォーム前>
<リフォーム後>
2.トイレの用がひとりでできる
車いすからの立ち上がり、トイレの便座に移動ができる「手すり」をつけよう
<リフォーム前>
<リフォーム後>
こんな事を考えながら、設計をしました。
<Mさんの喜びの声>
完成後、お母さんと初めてお会いすることが出来ました。
すると動くことが出来る手を、私にさしのべられました。
私も両手で握手をしました。
このときの嬉しそうな顔を見た瞬間、この仕事やって良かったと私も感動をしました。
隣にいた妹さんの目が潤んでいました。