勝浦市市野川発電所 メンテナンス(O&M)報告

改正FIT法』の4つの要求事項にもありますが「適切に点検・保守を行い、発電量の維持に努めること」つまりメンテナンスの実施が義務化されています。
適切な保守点検や維持管理がなされていない場合、認定が取り消される可能性があり、定期メンテナンスの実施は非常に重要です。

前回は現場の状況をお伝えし、メンテナンスの手順についてご紹介致しましたが、今回はその報告内容について具体的にご紹介させて頂きます。

今回の現場は勝浦市市野川にある40kの発電所のメンテナンスです。

作業手順とその詳細内容の報告

発電所のメンテナンスで重要なポイントは『太陽電池アレイ(太陽光を受けてエネルギーに変えるパネル状の部品)』の断線がないかという点です。
これが故障・断線していると発電効率が下がり、発電所の意味をなしません。ですが、天気が悪かったのかな?くらいで見過ごしがちな部分でもあります。

広範囲に設置された太陽電池アレイの断線状況は目視のみでは困難であり、専用の検知機器『ソコデス』を利用します。
接続箱に繋ぐだけで断線の有無の検知、断線があった場合にはその箇所の検知ができる優れものです。

以下はこの手順を記載した、お客様への報告書の一部抜粋です。

やや専門的ではありますが、上記の通りメンテナンス作業の一部始終を細部にわたり報告書に明記してあります。
実際に立ち会って頂けるお客様は作業をくまなくご覧頂くことも可能ですが、発電所が遠方であったり、時間の割けない方も多くいらっしゃいます。
また、この報告書は「改正FIT法」の要求基準を満たす重要な書類です。後々お客様がお困りにならないよう徹底しております。

現場の状況報告

以下は実際の現場の写真を掲載した箇所です。
「太陽電池アレイ」の状況、「パワーコンディショナ」や周辺の配線周りなど、点検箇所をくまなく撮影します。

そして、計測データもくまなく報告致します。
以下は『ソコデス』で計測した全ての「太陽電池アレイ」の稼働データです。

今回の点検では発電設備自体に大きな問題は見られませんでしたが、気になる点がありましたのでコメント欄に記載させて頂きました。

以前ご紹介した設備でもそうでしたが、気になる点は土手側から生い茂っていた「雑草」でした。

発電所の雑草は油断大敵!「わたしが様子を見てきます。」

一般家庭の屋根に設置する設備とは異なり、こういった発電所では雑草の被害は深刻です。
背の高い雑草が「太陽電池アレイ」を覆い太陽光を遮断してしまったり、設備の配線や支柱に絡んで破損の原因になったりします。
『改正FIT法』では「フェンスの設置」も義務化されていますが、フェンスでは雑草の侵入までは防げません。雑草被害は日々根気よく対処する他ないのです。

雑草対策についてご注意頂きたい点

「メンテナンス費用は極力抑えたい。」これは皆さんが思うことです。
手っ取り早く費用を抑える考えとしては「自分でやってしまうこと」があります。

草むしり一つをとっても便利屋さんやシルバー人材派遣センター等を利用しても費用が発生します。
自分でやってしまえばこれらにかかる費用も抑えることが可能です。

しかし「太陽電池アレイ」が並ぶ発電所の敷地は広大です。自分で草むしりをするとなると農機を利用することも視野にいれねばなりません。
この際には注意頂きたい点があります。私のお客様には十分にご注意頂くよう、いつもアドバイスさせて頂いております。

草刈り機を利用した雑草対策の注意点

  • 怪我にご注意ください!(壁やフェンスで歯を弾かれての怪我。小石の飛散による目の怪我)
  • 設備や配線を誤って断線してしまう

農機の使用時による怪我の件数は少なくありません。また箇条書きした通り、怪我の状況は非常に深刻です。ゴーグルやプロテクターの装着等、十分な安全対策をした上で作業してください。

その上で、設備の安全診断や点検については、私たちプロにお任せ頂ければと思います。

私自身が作業させて頂く場合や、お客様に適切なアドバイスができるよう8月に広島まで行って研修を受けてきました。
「雑草対策で広島まで?」と思われるかもしれませんが、発電所を守る上ではそのくらい重要だと私は考えています。
薬剤等を使ってうまくコストダウンできる方法も学んできました。

次回以降、この研修の内容をこちらでご紹介できればと考えております。

パナクレールシーズあきば』では発電所のメンテナンスを承っております。
当店で設置頂いた設備については「10年間で4回」の無料メンテナンスを実施しております。
また他店で設置された機器のメンテナンス、『改正FIT法』についてわからないことなどお気軽にご相談ください。

施工時期 2017年10月
お客様 勝浦市市野川発電所
施工実績カテゴリー