これからの住まいのカタチ『スマートハウス』について思うこと

スマートマスター』の取得をきっかけに、今まで以上色々と思うことが増えてきました。
これからの世の中の動向、技術の進歩と地球の資源やエネルギーについて…。

こんな事をお題目にしてしまうと、ちょっと大袈裟に聴こえるかもしれません。
当然、私がこんなことを言ったところでどうこうできる小さな問題ではありません。

でも、一人ひとりが考えることで少しづつかも知れませんが確実に良くしていけることです。
裏を返せば、一人ひとりが心のどこかで意識をしていないと未来は明るくありません。

この仕事をしていると、お客様の家族をいたわる気持ちを強く感じることがあります。
私はそれをカタチにするのが仕事だと思っています。

皆さんご存知の家電量販店『ヤマダ電機』さんは『スマートマスター』取得を推進しているそうです。
他にもwood電気さん、エディオンさん、色々な量販店の店員さんが『スマートマスター』として活躍しています。もちろん私も含め販促の手段の一つという側面があることは確かなのですが、きっと同じような思いを胸にしている方も少なくないのだと思います。
本来は商売敵ですが、そんなことを考えると同士なのだと思えてきます。

お客様のいたわり、優しさの気持ち、私の考え、誰しもが持つそんなひとつひとつの思いが一緒になればいつか大きな力と成りうるのではないでしょうか。

省エネのこれからの在り方『HEMS(ヘムス)

先日『スマートハウス』について簡単に触れさせて頂きました。
「断熱性能の確保、創エネ・蓄エネ・省エネとその管理」というのが、重要なポイントでした。

これからの省エネは、単に削減をするという事にとどまらず、いかに効率よくエネルギーを使うかの「管理」が重要となってきます。
そのために国が打ち出した施策の一つが『HEMS(ヘムス)』です。

『HEMS(ヘムス)』は「Home Energy Management System」の略です。
家電製品や太陽光設備等をつないでモニターやスマートホンなどで確認できるようにする「見える化」をしたり、同時にそれを「自動制御」したりするシステムの総称です。

常に利用状況を確認したり、遠隔操作することでムダを減らし、効率よくエネルギーを利用することを期待した、これからの省エネのカタチを具現化したシステムと言えます。

政府は2030年までに、この『HEMS(ヘムス)』を全ての住まいに設置することを目指しています。

各家庭で電気を作り、そして徹底した管理でそれをムダ無く使う。これによって地球の資源や自然は守られダメージを減らすことができます。
そして、最終的な目標に『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)』(年間のエネルギー収支がゼロの完全自給自足の家)があります。

セキュリティとヘルスケア

「省エネ」やエコは地球規模の優しさであると私は思います。身近ではないかもしれませんし意識するのは難しいかもしれません。でも忘れてはいけないことです。

もう一つ、『スマートハウス』の要素として、ネットワークを活用した快適な暮らしがあります。
「快適な暮らし」というと「便利」だったり「楽」だったり、人によっては贅沢と感じる方もおられるかもしれません。

しかし、私の着目する「快適な暮らし」とは、便利なことも勿論重要なのですが「家族が安心して暮らせる」という事につきると考えています。

日本は今、世界的に見ても驚異的なスピードで高齢化が進んでいます。
総人口のうち65歳以上のお年寄りが占める割合は約25%以上。

つまり四人に一人はお年寄りの国なのです。そして後20年もすると、その割合は三人に一人となる事が予想されています。

私のお客様も実に高齢の方が多いです。
そして、息子さんや娘さんがそれぞれ家族をもって独立し、ご夫婦やお一人で住まわれているお年寄りがほとんどです。
しかし、仕事の都合であったり、それぞれの生活を守るためには遠方に暮らす他ない事情もあります。

そんな時に、お年寄りを見守るための手段として、ネットワークや技術を活用して欲しいのです。
電気の消費量の把握は、そのまま電気代の節約の目安ともなりますが、日々の暮らしのリズムとも直結しています。

お部屋の照明、エアコン、調理器具など、生きていれば確実に使うものです。これらの電気消費があれば暮らしのリズムが保たれているサインになります。
つまり、遠方の家族の安否を確認する術のひとつとなりうるわけです。
更にネットワークカメラを接続すれば、今度は直接的に安否の確認手段となります。寂しい時には顔を見てお話もできます。

この技術が、家族の絆のひとつであって欲しいと私は考えています。

災害時利用という側面

先日、日産自動車の『LEAF』を購入しました。ハイブリッドではなく、完全な電気自動車です。
燃費の問題というよりも、お客様に実感をもってご紹介ができるようにとの考えからです。

さて、電気自動車と言えば当然ですが『燃費がいい(と言うよりガソリンが要りません)』という点に着目されがちです。

しかし、電気自動車の真価は他の所にあります。
とても大きいのですが、実はこれも家電の一つです。しかも重要な役割をもった家電です。

電気自動車は車庫に停めている間、ステーションに接続するわけですが、これはただの充電器ではありません。ステーションに接続されている間は、『HEMS(ヘムス)』に組み込まれた「非常電源装置」として機能します。

3.11は未だ皆さんの記憶に深く刻まれているかと思います。
その際、各地域で「計画停電」が実施されました。大変心細く不安な思いをしたかと思います。

電気が使えないということは「ただ不便」というだけでは済まされないケースがあります。
人の命と直結する現場で稼働する電気機器。そう、医療機器です。

大きな病院や、国の綜合病院には大規模な「非常電源装置」を有しています。
しかし、ご自宅で介護生活を送られている方や、民間の診療所にはそんな大規模設備はありません。
費用の問題もありますが、設置スペースであったり様々な事情があるのです。

でも、電気自動車ならガレージがあれば十分です。ステーションもさほど場所を取りません。
省エネ、燃費削減のついでで、いざという時のための備えになるのです。
自分に優しく、家族に優しい、それが自然と世界に優しいなんてちょっと素敵ですよね。

そんなこともあって、我が家に『LEAF』を導入したのです。

そして実にお節介な話しですが、日産の営業さんに『LEAF』の設備について設置に困ったらすぐに相談して欲しいとお話を持ちかけました。
販売台数が増えればいいなと思いましたし、新たなかたちで出会うお客様がいらっしゃればという思いつきです。
すると先方も電気に関しての知識が心もとなかったそうです。何せ車屋さんですから仕方ありません。でもこれで心置きなく電気自動車の普及に集中して頂けそうです。

お話してみて本当に良かったと思っています。

まだまだ思うところのほんの一部ではありますが、今日はこのあたりにしておかないといけませんね。
最後に添付の資料は先日行ったイベントのご案内です。こういったイベントをどんどん開催できればと思っています。

20170924イベントチラシ

パナクレールシーズあきば』のスマートマスター秋場がお届けしました。
ここまでお付き合い頂いた方、本当にありがとうございました。