太陽光発電をご利用のお客様には重要な問題である「卒FIT」
本日から5回にわたって「卒FIT」とは何か？
具体的には何をすればよいのか？をご紹介させて頂きます。

本日はその第一弾。
「卒FIT」とは何か？をご説明させて頂きます。

卒FITとは、FIT（固定価格買取制度）による電力の買取期間が満了した太陽光発電のことを指します。

はい…。もう、難しいですよね（笑）

分かりやすくお話しますと、
今まで、皆さんのお家で発電した電気は、家で使って、余った電気を電力会社に売っていました。

毎月届く、「購入電力量のお知らせ」をご覧ください。
右下にお客さまの買取単価が記載されています。

「48円」や「42円」あるいは「38円」になっていますか？
（設置した時期によって、単価は異なります）

電力会社から購入する金額より高いですよね？
これは、国が太陽光発電を普及させるために、
電力会社が一定期間高い金額で電気を買ってくれていたんです。
（この「一定期間高く買取しますよ」という約束が改正FIT法における「固定価格買取制度」です）

しかし、残念ながらいつまでもこの高い金額で電気を買ってくれるわけではありません…。

その約束の「一定期間」が10年です！

皆さんもお忘れかと思いますが、実は10年前に設置したときに、そういう契約をしています。
ようするに「10年経てば元はとれる」ということを見込んだ制度なんです。

まとめると、

• 設置から一定の期間は高い価格で余った電気を買ってもらっていた
• その一定の期間とは10年間
• 設置から10年間が経つと高い価格での買取は終わる

これが「卒FIT（固定価格買取制度からの卒業です）」です。

この制度が始まったのは、2009年の11月です。
つまり、2009年11月以降に太陽光発電を設置された方は、全て対象となります。
（FITを利用していないという方は、ほぼいないと思いますので）

このように卒FITを迎える人は、これから毎年、順次増えていくことになります。
（例えば、2012年に設置された方は、10年後の2022年に終了になるわけです）

「うちはいつ設置したかしら？」と思ったら、
「購入電力量のお知らせ」で確認してください。

では、10年経って「卒FIT」を迎えたら、どうなるのか？

次回はそのあたりについて詳しくお話させて頂きますので、是非あわせて読んでみてください。